DEPAKに魅せられた“酸化オジサン”のブログ

正しい熟成と微生物と食品

こんにちは、酸化オジサンです!今回は「正しい熟成と微生物と食品」と題して、食品の熟成における微生物、特にカビや乳酸菌などの働きについてお話しします。食品がどのようにして美味しくなるか、そしてその裏にある発酵や熟成のプロセスについて、微生物が果たす役割を詳しく見ていきましょう。

カビは凄い編

カビと食品の熟成には密接な関係があり、特定の種類のカビが食品の風味や食感を向上させるために使用されます。ただし、すべてのカビが食品の熟成に適しているわけではなく、使用するカビの種類や管理が非常に重要です。

カビの役割

  • 熟成への貢献
    カビは食品中のタンパク質や脂肪、炭水化物を分解し、それによって風味を増強します。また、カビが作り出す酵素によって、食品は柔らかくなり、特有の味わいが生まれます。また、カビが劣化の原因となる酸化を抑え、同時にバクテリアの増殖も抑え込みます。
  • 発酵への貢献
    食品の発酵に使われるカビは、食品に独特の風味や香り、テクスチャー(食感)をもたらす働きをします。

食品の種類とカビの利用

  • チーズ
    多くの種類のチーズは、熟成過程で特定のカビが使用されます。たとえば、青カビチーズ(ブルーチーズ)は、ペニシリウム属のカビによって青い模様が形成され、独特の風味が生まれます。また、カマンベールやブリーチーズでは、白カビ(ペニシリウム・カマンベルティ)が表面に生え、クリーミーな食感と風味が得られます。
  • 発酵食品
    味噌、醤油、近年ビーガン食等で人気のテンペ(大豆発酵食品)やサラミなどもカビが発酵に寄与する食品です。これらの食品は、カビが発酵過程で糖分を分解し、独自の風味を形成します。
  • 熟成肉
    一部の肉類(特にドライエイジングビーフ)や生ハムなどでも、表面に自然に発生するカビが熟成過程を助けます。カビが肉の表面を覆うことで、酸素を遮断し、内側でタンパク質がゆっくりと分解されて、風味が増します。

カビの管理と安全性

  • 適切な管理
    熟成に使用されるカビは、厳密に管理された環境下でのみ効果的に機能します。温度、湿度、空気の流れが適切に保たれることで、カビの成長が促進され、食品が理想的に熟成します。
  • 安全性
    食品の熟成に使われるカビは、安全であり、消費者が安心して摂取できるように選ばれています。しかし、カビが異常に繁殖する場合や不適切な種類のカビが発生した場合、食品は腐敗する可能性があり、健康に害を及ぼすことがあります。したがって、熟成過程は慎重に管理されなければなりません。

熟成による風味の変化

  • 風味の向上
    熟成により食品の味が深まり、複雑な風味が生まれます。例えば、チーズの熟成では、カビが酵素を作り出し、これがミルクのタンパク質や脂肪を分解し、独特のナッツやフルーツのような風味を生み出します。
  • テクスチャー(食感)の変化
    熟成が進むと、食品のテクスチャーも変化します。肉は柔らかくなり、チーズはクリーミーさが増すことがよくあります。

文化的背景

  • 伝統的な熟成
    カビを利用した熟成は、世界中のさまざまな文化で伝統的に行われてきました。フランスのチーズ、イタリアのプロシュート、アジアの味噌や醤油など、各地域で独自の熟成技術が発展しています。

カビによる熟成は文化と伝統の知識の上に、温度・湿度・カビの種類、さらにはカビの適切な使用方法など、簡単に出来るものではありません。しかしながらデパックを用いると誰でも美味しく熟成が出来てしまうのです。デパックには酸化抑制効果と細胞活性化効果、さらに氷点降下(凍りにくく)なることでバクテリアが増殖しない0℃以下で熟成することが出来るのです。

補足:生ハムやフレッシュチーズを家庭で美味しく食べる方法と、出来るだけおいしく保存する方法(案)
  • 出来る限りブロックで購入しましょう。(生ハムの場合は、日本では難しいかもしれません・・・)
  • スライスしたものを購入するときは目の前でスライスしてもらったものを持ち帰り、翌日までにはいただきましょう。スライスした時から急速に酸化劣化が進んで行きますので、ご注意ください。(お刺身を冊/サクで購入することをおススメするのも同じ理由です)
  • サラミでもカビに覆われているものや、同様にカビで覆われているカマンベールチーズやブリーなども出来るだけ食べる前にスライスもしくはカットして食べましょう。冷蔵庫ではチルドやパーシャルなどの低い温度で必ずラップで包み、乾燥も防ぎながら保存ください。モノによりますが、1週間から10日は少なくとも美味しく保存出来ます。
    また、このようなチーズの保存・熟成についてもデパックの熟成保存効果が有効です。

乳酸菌・麹菌などの微生物は凄い編

ヨーグルトなど、生きた微生物を、持つもしくは使用された食品の保存性は凄いです。近年人気の塩麹なども、素材の酸化を抑える効果もあります。乳製品メーカーの大手企業などでは、ものすごい種類の様々な乳酸菌や麹菌などなどを冷凍保存していますが、生きているので冷凍保存中の酸化によって死んでしまうこともないそうです。乳酸菌とビフィズス菌が主成分のビオフェルミンが、酸化変色しないのもその理由と捉えています。

それではこの機会に日本の伝統的な発酵食品で、健康に多くの良い影響を与えるとされている「ぬか漬け」について、以下に代表的な効能を紹介します。

  • 腸内環境の改善
    「ぬか漬け」には乳酸菌が豊富に含まれています。乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを整える働きがあります。これにより、便通が改善され、便秘の予防や解消が期待できます。
  • 免疫力の向上
    腸内環境が改善されると、免疫力も高まります。腸は免疫細胞の多くが存在する場所であるため、腸内の善玉菌が増えることで、体全体の免疫力をサポートします。
  • ビタミンB群の補給
    「ぬか漬け」にはビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群はエネルギー代謝や神経系の働きを助け、疲労回復やストレス軽減に役立ちます。
  • ミネラルの摂取
    「ぬか漬け」にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれています。これらのミネラルは骨や歯の健康を保つのに重要です。
  • 美肌効果
    発酵食品であるので、肌の調子を整える効果も期待できます。腸内環境が整うことで、肌トラブルが減少し、健康的な肌を保つのに役立ちます。
  • 抗酸化作用
    「ぬか漬け」には、ビタミンEやフェルラ酸といった抗酸化成分が含まれており、体内の活性酸素を抑制し、老化防止や生活習慣病の予防に効果があります。
  • 食物繊維の摂取
    「ぬか漬け」は食物繊維が豊富で、消化を助け、満腹感を得やすくします。また、コレステロール値の低下や血糖値の安定にも寄与します。
  • ダイエット効果
    カロリーが低く、食物繊維が豊富なため、満腹感を得やすく、ダイエットにも適しています。また、腸内環境が改善されることで、代謝が向上し、脂肪の燃焼が促進される可能性もあります。

これらの効能により、「ぬか漬け」は健康維持や美容、ダイエットに効果的な食品とされています。

但し、「ぬか漬け」は管理の手間が必要なので各家庭にあった「ぬか床」が現在ではほとんど無く、各家庭の独自の味の「ぬか漬け」は、ほぼなくなってしまいました。ところが、デパックを用いるとその管理も楽になります。以下にまずは「ぬか床」の管理について、そしてデパックのぬか床への活用方法について案内します。

ぬか床の管理に必要な事項(7項)

  • 毎日のかき混ぜ
    「ぬか床」は毎日かき混ぜることが大切です。かき混ぜることで、酸素が供給され、嫌気性菌の繁殖を防ぎ、発酵が均一になります。特に夏場は発酵が進みやすいため、1日に2回かき混ぜるのが望ましい。
  • 温度管理
    「ぬか床」は18~22℃の環境が最適ですが、夏場は冷蔵庫に保管すると発酵が進み過ぎるのを防げます。逆に冬場は、温かい場所に置いて発酵を促進させることもできます。
  • 水分管理
    「ぬか床」が乾燥すると発酵がうまく進まなくなるため、水分が足りない場合は少量の水や、ぬかを足して調整します。ただし、水分が多すぎるとカビが生えやすくなるため注意が必要です。
  • 塩分管理
    塩分は「ぬか床」の保存性を高め、雑菌の繁殖を抑える効果があります。塩分が足りないと感じた場合は、塩を足してください。
  • 空気と温度の管理
    「ぬか床」が酸っぱくなりすぎた場合、空気が不足していることが主因と言われています。よくかき混ぜ、「ぬか床」に酸素を取り込むことが大切です。
  • 保存方法
    「ぬか床」を使わない期間がある場合、冷蔵庫で保存すると良いです。ただし、完全に休ませる場合は冷凍保存が望ましいです。
  • 定期的な補充
    「ぬか床」は時間が経つと栄養が減少するため、定期的に新しいぬかや塩、昆布、唐辛子などを補充する必要があると認識しましょう。
    これらの管理を実践することで、長期間にわたって美味しい「ぬか漬け」を楽しむことができます。
    しかしながら、現代の生活における「ぬか床」の管理の1番の障害であり問題は、1項の「毎日かき混ぜ」なのです。
    そこでデパックがまた機能します。毎日かき混ぜられないときはデパックを用いると1週間程度は「毎日のかき混ぜ」が必要ではなくなるのです。

まとめ

微生物は、古くから食品の保存や発酵に欠かせない存在であり、私たちの健康に大きな恩恵をもたらしています。発酵食品や熟成食品を日常的に取り入れることで、腸内環境の改善や免疫力向上が期待できるのです。
また、現代の技術「デパック」を活用することで、手軽に美味しい発酵食品や熟成食品を楽しむことができます。
ぜひ、微生物の力を活用して、健康的で美味しい食生活を送ってください!

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